はじめに
人間の身体の健康というものは、その人の日常的な食事・運動・ストレスに深く関係しているとよく言われております。
現代の日本においては欧米型(高タンパク・高脂質)の食生活が定着し(従来ですと日本人は毎日お魚・納豆・豆腐等抗酸化物質が多い食事中心だった)、
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで、手軽さや見栄えを優先した「添加物の多い加工食品」や「ファーストフード」があふれており、「飽食の時代」と言われるほど現代の食事情は様々ありまして、いろんな方向に偏っている事情があります。
このような食習慣の偏りに伴いまして、高血圧・糖尿病をはじめとした生活習慣病にかかる人が近年では特に増えております。
これは一番アメリカ合衆国が実は顕著に出ております、アメリカ合衆国で一番の死因・もしくは医療関係で高額に金額を払っているものは癌ではなく糖尿病です。
最先端医療が発達している現代では、疾病の多くについて対処療法による治療が可能になったこともこれはまた確かですが、どんなに医療技術が進歩しても、完全に無くすということは難しいと言われています。
発症以前に自分の体は自分で守り、健康でい続けることが重要とされております。
そしてここまで多く上げてきた生活習慣病に深く関わっているもののひとつとして挙げられるのが「腸内細菌」です。
人間の腸内に棲む「腸内細菌」の働きを知り、上手に付き合っていくことが、健康維持の重要な要素であります。
今回は腸内細菌とその代表である乳酸菌からつくられる物質、『乳酸菌生産物質』について、腸内フローラに関することを書いていきたいと思います。
乳酸菌生産物質とは?
「乳酸菌生産物質」とは、乳酸菌が発酵する過程でできる物質のことです。乳酸菌そのものではなく、乳酸菌が生み出した発酵代謝物のこと。人間の腸内には、なんと1000種類以上、100兆個もの腸内細菌が生息していると言われ、絶えず相互に影響しながら様々な活動をしています。腸内細菌叢(腸内フローラ=腸内のお花畑)です。詳しくはこちら
乳酸菌と乳酸菌生産物質との違いは?
「乳酸菌生産物質」は乳酸菌そのものとは違って、生きた菌ではありませんので、飲んでも胃酸や胆汁の影響を受けることなく腸まで届き、吸収されると免疫細胞の働きを活性化するなど体にとって様々な良い働きをすることがわかっています。詳しくはこちら
腸内フローラって何?

私たちの腸内には、多種多様な細菌が生息しており、それらはなんと、1,000種1,000兆個以上。
引用:ビオフェルミン製薬
特に小腸から大腸にかけて生息しており、これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしている。顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している「お花畑([英] flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。『腸内フローラ』は健康に関わる、3つの役割を担っています。
1、消化できない食べ物を身体に良い栄養物質へ作り変える
2、腸内の免疫細胞を活性化し、病原菌などから身体を守る(腸のバリア機能向上)
3、「腸内フローラのバランス」を保ち、健康を維持する
健康へ導く「腸内フローラのバランス」ですが、実は腸内細菌の種類が関係しています。
乳酸菌生産物質との関係性
疾病に直接作用するという記事もたくさんございます
これまで、整腸作用を中心として一般消費者に訴求してきた乳酸菌製品。しかし、私たちが今まで乳酸菌の作用として認識してきた保健効果の多くは、乳酸菌が生成・放出した乳酸菌生産物質によるものであることは意外に知られていません。
光英科学研究所
現在、腸内環境を改善させる機能性食品は、プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスの3種類に分類されています。プロバイオティクスは、乳酸菌の生菌や生菌製剤を摂取することで、腸内環境を改善させる考え方であり、オリゴ糖などのように腸内の善玉菌であるビフィズス菌のエサとなるような物質を摂取することで、腸内環境を改善しようというのがプレバイオティクスの考え方です。
しかし、腸内フローラの機能性は加齢とともに次第に低下してきます。すなわち、善玉菌のビフィズス菌自体が減ってくるのです。従って、腸自体が老化している状態に善玉菌や善玉菌のエサとなるようなものを外からいくら摂取させたところで、その多くは通過菌として体外に排出されてしまいます。それこそ、1~2リットルのヨーグルトを毎日摂取しないと、腸内環墳を改善させることはできないことになります。
そこで、腸自体のコンディションに関係なく、腸内環境を確実に改善させる方法として医療関係者が注目しているのがバイオジェニックスの考え方です。乳酸菌や植物などによって生成された生理活性物質を機能性食品の形で摂り入ることで、腸管免疫を活性させると同時に、腸内フローラを改善させる働きを持ちます。各種の免疫賦活物質やビタミン類、植物フラボノイドなどがその代表的な素材であり、乳酸菌生産物質もこのカテゴリーに該当します。
バイオジェニックスの働きが、プロバイオティクスやプレバイオティクスの働きと大きく異なるのは、後者が腸内フローラを改善させることで疾病に間接的に働きかけるのに対して、前者では腸内フローラを改善させるだけでなく、腸管免疫や生理活性作用を介して疾病に直接働きかける点にあります。従って、疾病に対して直接的・間接的の両面から効果を発揮するのがバイオジェニックスのメリットなのです。そのため、抗ストレスをはじめとする生体調節機能や、免接賦活・抗アレルギーといった生体防御機能、抗腫瘍効果、血圧降下や血糖低下作用、コレステロール低下作用に代表される疾病予防や疾病回復作用など、幅広い機能性が期待できるわけです。
高齢者や入院患者にもおすすめされております
現在たくさんの研究所や病院・医大ではこの乳酸菌生産物質が人間の健康に良いとされているため細かい研究がされており、大学病院などではそのような治療を行なっているところがございます。
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